コラム
「献上柄・五色献上」について
徳川幕府の誕生後、独鈷華皿紋様の博多織が福岡藩(黒田藩)の献上品に選ばれたことで全国にその名が知れ渡ることになりました。これが「献上柄」の由来です。献上柄には5つの色があり、五色献上(ごしきけんじょう)とも呼ばれます。これは古代中国の思想である五行説(自然界のすべてを構成する要素は「木・火・土・金・水」である)を色として表した五色(ごしき)に由来しており、日本においては儒教で説かれている人の...
博多織ってなに?
博多織とは?博多織の歴史には諸説ありますが、博多織工業組合公式サイトによれば、鎌倉時代、宋に渡った満田彌三右衛門が持ち帰った唐織がはじまりで、時は流れて15世紀後半、彌三右衛門の末裔である満田彦三郎が明に渡り、帰国後に研究を重ねて開発した織物がその原点となったそうです。博多織の素材は先染めの絹で、数多くの細い経(縦)糸に数本の糸を束ねた太い緯(横)糸を筬(おさ)と言われる道具で打ち込んでつく...